
パターが安定しない、まっすぐ打てない…そんな悩みを抱えるゴルファーにとって「三角形の構え」は極めて重要なキーポイントです。この記事では、特にピン型やブレード型パターを使っている方におすすめしたい「アーク型ストロークに適した三角形構え」の作り方と練習法を解説します。
※マレット型パターを使っている方は、こちらの「パター五角形」記事をご覧ください。
三角形の構えとは何か?
「三角形」とは、両肩と腕、グリップで形成される逆V字型の構え。アーク型(弧を描く軌道)のパッティングにおいて、この三角形は手首を支点とした柔らかいタッチとフェースの開閉をコントロールするための基本姿勢です。

なぜ三角形が重要なのか?

三角形を保つことで以下のメリットがあります:
- 手打ちにならず、ストロークの軌道が安定する
- フェースの開閉がスムーズになり、距離感が出しやすい
- ピン型パターの「感覚的な操作性」が活きる
特にアーク型で構えるプレーヤーにとっては、三角形の維持がフェース管理と距離感の安定に直結します。
【100切りにおけるパッティングの重要性】

スコア「100切り」を目指すアマチュアゴルファーにとって、パターの精度はスコアメイクの鍵です。たとえばドライバーで飛距離が出ていても、3パットを量産してしまうとすぐにスコアは崩れます。実際、多くの90台ゴルファーは1ラウンドで35~40パット程度を打っています。
つまり、仮に3パットを5回減らせれば、それだけで「5打スコアが縮まる」という計算になります。そこで重要になるのが、「構えの再現性」と「ストロークの安定性」。この2つを支えているのが、まさに「三角形の構え」なのです。
特に下記のような課題を感じているゴルファーには、三角形の構えが刺さります:
- 距離感が合わない
- ショートパットで手が動かなくなる
- 方向性が毎回ブレる
こうした課題の大半は「アドレスの不安定さ」から来ており、三角形を安定させるだけで解決するケースが非常に多いです。
正しい三角形の作り方

以下のステップで三角形の基本構えを作ります:
- 肩幅にスタンスを取り、両肘を軽く曲げて脇を締める
- 手の位置をみぞおちの前に構え、自然に腕を垂らす
- 肩・腕・グリップで作る「逆V字」を意識する
構えたときに、正面から見てキレイな逆三角形ができていればOK。この形が崩れなければ、手首支点でアーク軌道を描くことができ、タッチも安定します。

三角形を保つ練習方法
三角形を身体に覚えさせるには反復練習が有効です。以下の練習メニューを取り入れてみましょう。
- ミラー練習:正面に鏡を置き、自分の三角形が崩れていないかチェック
- 素振りストローク:目を閉じた状態で三角形を保ったまま素振り
- テンポ練習:メトロノームに合わせて同じテンポでストローク
練習器具としては「ショルダーライン矯正ベルト」や「アームロック用器具」なども有効です。
三角形を崩してしまうよくある原因5選

せっかく三角形を意識しても、以下のようなミスが原因で形が崩れてしまいます:
- グリップを強く握りすぎて腕に力みが生じる
- ボールを見すぎて頭が前に出る
- ストローク時に右手だけで押し出してしまう
- 肩が水平でなく、傾いている
- バックスイングが大きくなりすぎて体幹がぶれる
これらの原因を意識的に排除することで、アーク型ストロークでも安定感が生まれます。
プロの三角形 vs アマチュアの三角形

プロゴルファーは、パッティング時にほぼ例外なく「三角形」を形成しています。なぜなら、ストロークの再現性が命だからです。特にショートパットでの安定性は、構えの良し悪しに直結します。
一方でアマチュアゴルファーは、グリップの位置や肩の高さにばらつきがあり、ストロークが都度変化しやすい傾向にあります。この差が「同じ3メートルのパットでも、入る確率に大きな差が出る」理由の1つです。
実例:三角形を意識して改善したゴルファーの声
実際にこの三角形を意識したことでパッティングが改善した例も多数あります。たとえば:
- 「短いパットのミスが激減し、パーセーブ率が上がった」(40代男性・HC18)
- 「距離感が安定し、3パットが激減した」(50代女性・HC22)
- 「構えが定まったことで、自信を持って打てるようになった」(30代男性・初心者)
おすすめの練習器具(収益化向け)
以下のような練習器具は、三角形をキープするのに非常に有効です。
- ショルダーライン矯正器具:肩のラインを固定するベルトタイプ
- アームブリッジ:両腕の距離を固定し三角形を維持
- ストロークミラー:正面の構え・視線・フェース角をチェック可能
まとめ:三角形はピン型パターのアークストロークを支える基本の構え
三角形構えは、パターの種類とストロークスタイルによって最適性が変わります。ピン型パターやアーク軌道で打つプレーヤーにとって、手首支点で再現性のあるストロークを実現するにはこの構えが不可欠です。
一方で、「まっすぐ引いてまっすぐ出す」ストロークを志向するマレット型パター派の方には、五角形ストロークという別の考え方がより合っているかもしれません。
▶ 続けて読みたい:【パター五角形】マレット型に最適な肩支点ストローク解説